平成１６年２月１２日夜 ＸＣ列
感動の卒業から２０日ほど、なっちの初主演ミュージカル『おかえり』にいってきました。
青山劇場は２年前のモーニング娘。ミュージカル『モーニングタウン』でさんざん通った、懐かしい場所。表参道の駅を出て、カレー屋にそば屋を過ぎて、ヲタとは無縁なキレイな女性とすれ違いながら、あのころの記憶が甦る。
劇場に入り、地下のロビーにいき、「あぁ、こんなんだったっけ？」と思いつつ、いざホールに入るとなんとも言えない気持ちになった。「ああ！こんなんだよ！」
ＸＣ列通路側は『モーニングタウン』のときも大川さんのＸＡド真ん中の次にいい席だったとこ。やっぱいい！
幕が上がり、まだ照明がつかない薄くらい舞台の中央に人影が．．．
近い．．．人影が大きいもんね。卒業ライブでの遠さをここで取り返した。
失踪した父の留守を守る、喫茶店カフェミレドの看板娘ミサキ（なっち）。
バイトの稲葉、常連のメロン、町内会副会長の長江健次。
ある日、カフェミレドに中年オヤジが「ただいま！」とやってきて、自分はミサキの旦那ケンタローで
未来からやってきたと言う。
そんなドタバタの中、父が交通事故死したという悲報が入る。気丈に明るく振る舞うミサキ。
しかし、コーヒーの味が落ちたと客は離れていく。
ケンタローはミサキに、自分はもうすぐここでバイトとして働くこととなり、ミサキに一目惚れし、
二人で父のコーヒーを探し求め、ミサキは未来でもカフェミレドのマスターとして元気でやっていることを
告げる。
そして、ケンタローは自分は病に冒されもうすぐ死ぬといい、自分の死後ミサキを一人にしたくない
思いから過去に戻り、二人が出会うのを阻止するためにやってきたという。
父のコーヒー作りの中、ケンタローに惹かれていくミサキ。そして、ケンタローは未来へ帰っていく。
まだ見ぬ、現代のケンタローを待ちこがれるミサキと仲間たち。そして、カフェミレドのドアを開け、
バイト志望のケンタローが入ってくる。ミサキたちは言う「おかえり！」
演技は定評があるなっち、安心して見てられる。メロンの方が心もとない。柴っちゃんは愛嬌（椅子にスカートひっかけて、めくれちゃった）、斉藤は度胸、大谷は冷静に役をこなしたが、村田は結構セリフも多く、見ているこちらがドキドキ。メロンでも歌わせてもらえないのに、なんとソロあり！
途中、ドタバタ劇みたいになってあまり好きな展開じゃないが、ケンタローが未来から来た理由を話す場面は考えさせられた。「自分の死後、ミサキをひとりにさせたくない。だから、自分とは逢わない方がいい。」 男ってそうなんだよね。
でもミサキは言う「それでもあなたと恋をしたい。」 この場面、泣きそうになった。
コーヒー大好きの私としてはコーヒーの話てのはうれしかった。なっちみたいな子がいる喫茶店なら毎日通うよ、ドームでビール飲むより安いし。うまいコーヒーを飲んでみたい。
序盤、なっちが先輩に告白され満更でもなかったり、未来の旦那にわざと好きだと言わせる場面など、これまでの娘。劇にはない役とセリフにちょっと戸惑った。
ミュージカルといっても、あんまり歌はない。メインのカフェミレドの歌以外は正直たいしたのない。長江健ちゃんがハイスクールララバイを披露したり、斉藤の演歌調ズルい女や柴っちゃんのLOVEマシーン風ズルい女など、それなりにあることはあるが、これ！ってのはない。
未来の話として、まこと（シャ乱Ｑ）が総理大臣になっているといって客はうけていた。後ろの席のバカは先にネタばらししやがって、このまことネタのとこだけ大笑いしていた。お前はハロプロネタしか理解できねーのか！
俺的にはこーゆー身内ネタだけってのは頂けない。特になっちはこの後、ハロプロそのものから遠ざからねばならない。娘。やつんく、ヲタから離れて、一人の女優として生きていかねば。
ミュージカルの後、３０分の休憩があり、ライブ。
まあ、なっちだから盛り上がりにかけるのは仕方ないと覚悟はしていたし、盛り上がりはメロンがいるから大丈夫と思っていたが．．．
０１：晴れ雨のちスキ
なっちの曲で一番聞きたかった曲。アルバムでは矢口さんがコーラス参加しているので、
飛び入りに期待したがそんなに世の中うまくない。でも、なっちにはあってる、いい曲。
なっちらしからぬ、紅い衣装。ソロは違うなあ。
０２：ふるさと
あの感動がもう一度、とはいかなかった。前日におとめでも聞いてるし、やっぱあの時が
最高潮だったってわけやね。それでも、なっちの曲だかんなあ。おとめの時は娘。の曲だと思ったが。
０３：Memory青春の光
これはないでしょ。一人でやるには寂しすぎます。
０４：黄色いお空でBOOM BOOM BOOM
黄色のショートパンツで登場！メロンも登場！なっち、スタイルいいとは言えないが、いいじゃない！
ハロプロでの稲葉＆コ娘より全然いい。
０５：２２歳の私
サビの部分がすき。銀色のスカートは絶品！キタ−−（゜∀゜）−−！
真っ正面に来た時、見とれた。
と、いうわけでトウモロコシはなし、残念。これ、聞きたかった。
多分もう来年はなっちのミュージカルはないし、ソロライブもないだろう。女優に専念した方がいい。昔の薬師丸や今の柴咲コウのように映画の主題歌歌うくらいが丁度いい。なっちの気持ちもわからんでもないが。
大川さんはメロンなしで大ショック。俺的にはなっち株がまたあがりました↑天然キャラはみんなに愛される。
この公演を見るのは、最初で最後。もう１回くらい見たい気もするが、こんないい席で見ちゃうと、これでＯＫとしないと。
「ただいま」「おかえり」という言葉は一人暮らしの者にとっては懐かしく特別なものだと思う。これはパンフでつんく♂も書いてるし、なっちもＭＣで告げている。１５年くらい言って無い。そんな心の拠り所を舞台とした、娘。での心の拠り所であったし、誰の心にもいる「なっち」ならではのミュージカルだった。
帰りは青山定番、カレー屋でジャンボを食べて帰りました。
2004.02.14