『昭和歌謡シアター・終着駅』　
　〜劇団シニアグラフィティ旗揚げ公演〜

出演：石原詢子、坂本あきら、市川勇、たかはし等、大森ヒロシ
　高山厳、柴田あゆみ、稲葉貴子、前田有紀　他

ミュージカルでの好演を受けて、小劇場でのライブでなく役者としての柴田あゆみを見るために行ってきました。

2006.05.23（スペース１０７）１階２列　初日

座席が数字列とアルファベット列でどちらが前なのかドキドキしながら入ると数字列が前方パイプ椅子でアルファベット列が固定階段席。ということで２列！最前は年配者ばかり．．．

物語は、
いまはスナックとなってしまったショーパブ「終着駅」のマスター北島（坂本あきら）のもとに届いた一通の手紙。
かつての花形スター山根啓子（石原詢子）から同窓会を開こうというものだった。
２５年ぶりに再会する仲間が「終着駅」に集まる。司会のスマイリー・ハナ（市川勇）、マジシャンのミスター・イリュージョン（たかはし等）、ピン芸人・堀枝伸司（大森ヒロシ）、歌手みどり（柴田あゆみ）。
そこに現れたのは当時の姿そのままの啓子、それは１ヶ月前に他界した啓子の娘かおり（石原詢子）だった。
結婚もせず何故自分が生まれたのか、母はどんな青春をおくっていたのか知りたく、母の名で手紙を出したのだ。

マスターの回想と共にショーパブでのショーが始まる。
　狙いうち（柴田あゆみ）　心もよう（高山厳）　終着駅（石原詢子）
　恋のフーガ（柴田あゆみ＆前田有紀）　街の灯り（高山厳）　ウナセラディ東京（石原詢子）

ここでヲタでは信じられない光景を目にする。最前中央に座ったおばちゃんが高山厳にレイのプレゼント（たぶん金が編み込まれているのだろう）！
こんなことヲタがあゆみにやったら一発退場、晒しモンだよ。

あゆみの山本リンダは．．．正直ぽっちゃりすぎ．．．エロくない．．．でも、イキ加減がなかなかよかった。「狙いうち」は中日の応援のイメージしかないからいまいち好きじゃない。恋のフーガはよかった。
それよりも良かったのが、あゆみの小金持なおばちゃん姿。リンダの１０倍似合ってる。「いるよ！いる、いる！こーゆー人！」って感じ。小綺麗でよかった。「歌手なんて当り外れの世界より確実な幸せを選んだわ」とマダムな役をこなす。
更に良かったのが、意地悪な役どころ。コンビ組んだゆきどんに悪態ついたり、啓子のオーディション結果を破り捨てたり。

らた氏大ウケのニレンジャーやツインクルのお笑いもあり、過去と現代を交錯しながら舞台は進む。ホリエモンをもじった【堀枝】など風刺もあり。唯一いただけなかったのが高山厳の素人演技、ありゃ酷すぎる。最前のおばちゃんは高山厳ヲタだったので出てくると笑っていたが、【笑わせる】場面でないのに【笑われる】なんていくら本業じゃないと言ってもダメ。

啓子に対する行為を懺悔していく、かつての仲間。最後にマスターが、政治家の目にとまった啓子の恋人・大泉純二郎を別れるように啓子に嘆願したのだ。大泉の子を身ごもりながら東京を去る決意をする啓子。生まれた子供がかおり、いまや内閣官房長官となった大泉も「終着駅」に現れる。「啓子さん．．．」

これで劇は終了。続いて、ショーが始まり、ゆきどんが西新宿の人を歌い、高山厳、石原詢子が数曲うたいました。年配層もゆきどんには拍手喝采、パンフで名前を確認したりと好印象。
あゆみの登場も期待したが、それはなかったorz

大泉の最後の台詞「啓子さん」、これでらた氏と論争となった。
らた氏曰く、「かおり＝啓子」復讐のため、みんなを集めたという。
そんなバカな．．．

ホントはかなりの数の公演にいくはずだったが、ヲタ禁止令のため、初日だけの参加となった。正直、あと２回は見たかったが仕方ない。