じんろくさんの法則　(H17.05.05)

サザエさんにじんろくさんっているでしょ？浪人中の。あの人は物語上、絶対に合格することはないんです。
世の中、完全な社会は存在せず、どこかに負の要因を持つことでバランスを保っている。一見、幸せそうなサザエさんの世界でも、じんろくさんが大学に受からないという負の要因が、いいことだらけの物語の世界ではなく身近な社会として視聴者に認知させている。
これはサザエさんの世界だけの話ではなく、ドラえもんののび太、ワンピースのウソップなど、どの世界にも「デキソコナイ」と呼ばれるその世界の水準以下の存在が用意されている。現実社会でも、頭の悪い奴、鈍臭い奴、いつまでもフラフラしてる奴などそんな負の存在「デキソコナイ」が必ず存在する。
これを私は【じんろくさんの法則】と呼んでいる。
彼らは社会を形成する上で必要不可欠であり、仮に存在しなくても『完全な社会は存在しない』という真理の論理上、自然発生するものである。
負のエネルギーを一身に背負うことでデキソコナイはデキソコナイとしての存在意義を有するのであり、別のデキソコナイが出てこない限りデキソコナイは永遠にデキソコナイとして社会に君臨することになる。鬼ごっこと同じ。「鬼ごっこ」の【鬼】は常に一人であり１年で（死をもって）交替されるが。

いろんな社会にいるデキソコナイ「じんろくさん」に幸多くあることを祈って．．．