クリスマスといえばクリスマスツリーですが、もともとキリスト誕生とはほとん ど関係ありません。 北欧の風習でこの季節に木にある物を吊すのですが、これを見たキリスト教信者 がパクったものと言われています。 さて、この木に吊されていた物とは? 人間です。 彼等は彼等の神がそうしたように、信仰の証として自ら進んで木に首を吊ったの です。 神様の名前は「オーディン」、最近ではゲームで子供にまで呼び出され、おかし な刀まで振り回していますが。 彼は全能の知恵を司る樹に左目を差し出し、更に首を吊り、槍で刺され、左目と 生命と引き換えに最高の知恵を手にします。 樹?知恵?といえば、アダムとイヴの禁断の果実。 槍で刺され、率先して死んで行く者といえば、イエス=キリスト。 キリスト誕生を祝うクリスマスに、その死を象徴するクリスマスツリー。 キリストの死とは、再生も意味するので、ハッピーメリークリスマス! 知恵を求める者の末路を北欧神話からもうひとつ。 神々の唾から出来た人間クヴァシル、彼も最高の知恵を授かったが、これを妬ん だ小人によって殺され、彼の血から酒を作りました。小人のもとを訪れた神々は クヴァシルの安否を尋ねると、「彼は自分の知恵で窒息しました。だって誰も彼 から知恵を引き出してあげなかったんだもん!」