２４時間テレビ２５にいってきました。(2002.08.17)

モー娘。が２年連続でパーソナリティを勤めるということで、武道館の入場券もかなりの競争率でした。Ｇモーヲタ組でも当ったのは１枚だけ。「必ず入れます」と書いてあっても、早めにいってしまうのは小心者の性か？約１２００枚　４０００人が当選したらしく、入場開始が番組開始の３０分前。まあ、これで２４回やってきたんだろうと思って我慢していたが、当選はがきの整理番号が遅かったせいもあるが席についたときは既に番組が始まってしまった。なんだかもー。

で、番組の内容はというと、

　０）１００ｋｍマラソンに西村知美が挑戦！

　　☆でっかい宇宙に愛がある

　１）モー娘。と同じ１３人の大家族をかおりと紺野、ののが助けるという

　　　「これってモーたい？お風呂仮面とかでてくんのか？」というもの。

　　☆Ｄｏ！ｉｔ　ｎｏｗ！

　２）なんとかっていう奇病の女の子をなっちが訪ねるというもの。

　　☆ザ・ピース！

　３）義足のランナーを矢口が訪ね、アメリカ最速ランナーとレースするというもの。

まあ、ライブではなく、あくまでも公開番組のパーソナリティーだから、あの程度ってのはうなずけるのだが、一緒にいったあの人は全く納得してませんでした。結構、夢見るタイプの人間なんだなあ。

モー娘。は納得したが、如何せん番組自体に納得できない。

加藤家では２４時間テレビは御法度でしたので、この手の番組に素直に感動したりできない。

なぜ、御法度かというと、うちの母親がこの手の番組が大嫌い！

母親曰わく、「あーゆーのを見ると眼を通して感染る！見なくてよいものを、わざわざ見る必要なし！」私の解釈では、「眼から入った光（視覚）情報が遺伝子に書き込まれ、子孫に影響する」って感じ。

フレイザーが金枝篇で未開人世界にはびこる呪術のひとつといった、『共感呪術』である。「接触したもの同士はなんらかの相互作用がある。」というもの。これの発展系とした『類似呪術』、「似たものは似たものを生み出す」というもので「類は友を呼ぶ」は世界的に見られる考え方なのです。

他人がどうおもうかわかりませんが、この考え方には基本的には同意しています。親から見れば、子供が苦しむ恐れがある要素に触れる必要はまったくないのですから。

ここ数年、この手の番組を見る事があるが思う事がある。「どうも、主旨が変わってきている」

これは社会情勢の変化によるものだろう。御法度の中で数十秒だけ見ていたときはどこか遠い貧しい国に援助をしたり、身体障害者を取扱ったものだったが、ここんとこは「家族」や「障害者の活躍」ものが多い。

「家族」はどうでもいいが、「障害者」というのが「作られた」ものだということを知らせるのが役割となっている。それが病気であったり、事故であったり、戦争であったりと原因はさまざまである。

昔は戦争というと大爆発による大量殺傷というイメージだったが、ゲリラ戦では対人地雷による機動力低下を目指したものが使われていたことが明らかになっている。番組では「ひどい！」といっているが、かなり高度な戦略兵器といえる。これを考えたのも、同じ人間であり、我々にもその知恵と残虐性を持っていることを認識しなければならない。戦争が科学発展を加速させており、人類粛正の方法のひとつであるのも事実である。

また、一概に病気といっても、原因不明のものが多く、その究明に金が使われることもあるそうだ。ここ数年、知らない奇病が数々発症しており、そのいくつかはアフリカの奥地など前人未到の地が発祥地であるものもあるらしい。これは、人類が踏みいってはならぬ領域を侵した酬い、神がしかけた地雷なのかもしれない。

募金で１円５円小銭が入ったビンが並べられているが、どうして札束の山が並ぶことがないんだろう？

小銭の方が「キレイなお金」だと思うらしい。しかし、金にキレイもキタナイもない。それは、金を手にした人間がキレイか、キタナイかであって、金自体は全く同じものである。これは雨月物語の「貧福論」にある。

小ビンに入った小銭を届けるために、炎天下に並び、飲まなくても死ぬわけではないジュースを飲み、さして腹も減っていないのに飯を食べた人間がいったい何人いたのであろう？

最近の障害者の社会進出はめざましいものである。これらの番組や社会意識がそういう方向に向いているためであろうが、一言だけいいたいことがある。障害者のために犠牲になっている健常者もいるということだ。非人道的な意見であることは分かっている、しかし事実である。