『ジ・オ』ってのは、「Ｚガンダム」に出てくるシロッコ（右下）の黄色のモビルスーツ（右上）です。

ガンダムは有名ですが、その後の作品となると知名度がグッと下がります。しかし、作品のクオリティはかなりのものです。

１年戦争の後、ジオンの残党による数々の地球連邦への報復行為（００８０，００８３）に対抗して結成されたティターンズ。

地球至上主義を唱えるティターンズはスペースノイドの自治権獲得運動を徹底弾圧し、それに対抗した連邦軍人により反地球連邦組織エゥーゴが組織される。（Ｚガンダム）

このエゥーゴには、主人公カミーユ・ビダン、クワトロ・バジーナと名を変えたシャアやアムロ、ブライトなどかつてのホワイトベースのメンバーも参戦する。

ニュータイプへと覚醒するカミーユ、次々に投入されるティターンズ側の強化人間。戦局はティターンズの中から絶対的カリスマで勢力を伸ばすシロッコ、ハマーン・カーン率いるジオン残党であるネオジオン、そしてエゥーゴの三つ巴の戦いとなる。

戦いの最終局面、次々と散っていくパイロットたち。それを嘲笑うシロッコのジ・オに、カミーユのＺガンダムは不思議な力に包まれながら突っ込む。コクピットを潰されたシロッコだが、死際にカミーユの心を奪っていく。
「彗星かな？違うな、彗星はもっとバァーッといくもんなあ」
「貴様の心も一緒に連れていく」 星になったカミーユ
わたしがシロッコが好きな理由は、そのセリフまわしにあります。

　『生の感情丸出しで戦うなど、これでは人に品性を求めるなど絶望的だ。

　　やはり人はよりよく導かれねばならん。指導する絶対者が必要だ。』

　『貴様のようなニュータイプのなり損ないは粛正される運命なのだ。分かるか！』

　『天才の脚を引っ張る事しかできなかった俗人どもに何が出来た！？

　　常に世の中を動かしてきたのは、ひとにぎりの天才だ！』（俺もそう思う）